Louis Vuitton History of Special Collaborations

一つ前のブログでもお伝えしましたが、ルイヴィトンが今もなお絶大な支持を受け、ファンを魅了するポイントの一つに、『コラボレーション』があります。発表されるとすぐに話題が広がり、毎シーズンコレクションしているファンもいるほどの人気ぶり。様々なデザイナーやブランドとタッグを組んできましたが、どれも成功を収めています。その理由には、良い意味でブランドの歴史やイメージを覆し裏切るという点があります。現代アートや近代カルチャー、斬新な色づかいなど、ルイヴィトンのイメージとは少し違ったポジションをとるデザイナーやブランドとかけ合わさり、ベーシックなブランド特有のモノグラム柄を全く別物に変化させるエンターテイメント性と芸術性には毎度世界は驚かされています。今回はそんなルイヴィトンのコラボレーションシリーズをいくつかお伝えしていこうと思います!

①2001、スティーブン・スプラウス、「モノグラムグラフティ」
代表的なルイヴィトンのコラボシリーズの一つにグラフティコレクションがあります。
ずば抜けてクリエイティブなセンスを持っていたデザイナーのスティーブンスプラウスとのコラボレーションです。
ストリート感覚溢れるグラフィックを描きながらも、アイテムの制作方法や素材選びには最高級品を用い、洗練さとパンクの要素を融合させた独自の世界観が、アート、ファッション、音楽界の注目を集め、当時のルイヴィトンのデザイナーを担当していたマークジェイコブスのオファーによって実現しました
ずば抜けてクリエイティブなセンスを持っていたデザイナーのスティーブンスプラウスとのコラボレーションです。
ストリート感覚溢れるグラフィックを描きながらも、アイテムの制作方法や素材選びには最高級品を用い、洗練さとパンクの要素を融合させた独自の世界観が、アート、ファッション、音楽界の注目を集め、当時のルイヴィトンのデザイナーを担当していたマークジェイコブスのオファーによって実現しました

②2003、村上隆、「モノグラムマルチカラー、チェリーブロッサム、アイモノグラム」 2004、「モ
世界で活躍する現代美術家の村上隆氏。そのポップなスタイルは「ブランドに予期せぬ遊び心をもたらした」と言われ、今もなお、賞賛されています。第一弾として、ブラウンベースのシックなブランドイメージを覆す革新的なデザインで注目を集めました。マルチカラーというネーミングの通り、カラフルで可愛らしい印象のこちらは、なんと計33色もの色が使われているそうです。その後も、マルチカラーシリーズだけにはとどまらず、桜やさくらんぼ、パンダなど、日本のKAWAIIブームを世界へ押し出す可愛らしいデザインのコラボレーションアイテムで世界のルイヴィトンファンを魅了しました。2008年には、シリーズの中でも男性女性問わず使用できることで話題を呼んだカモフラージュパターンは現在でもかなり高額で取引されている希少なアイテムです。

③2012、草間彌生、「モノグラムタウン、モノグラムウェーブ、モノグラムパンプキンドット」
こちらもまた、村上隆氏と同じく日本が世界に誇る芸術家である草間彌生氏。幼少期から幻視や幻聴を体験し、その経験から作り出される網目模様や水玉模様をモチーフにした絵画が代表的な作品です。「前衛の女王」と称される草間彌生氏は世界で最も人気のあるアーティストや、最も影響力のある100人にも選出されています。こちらもまた、マークジェイコブスからのオファーで実現したと言われており、パリのシャンゼリゼ通りと並ぶ「世界一高価な通り」の名を持つニューヨーク5番街は、当時草間彌生氏そっくりのろう人形や水玉アートでいっぱいになりました。また世界のルイヴィトン450店舗のウィンドウを草間氏のアート作品で飾ると、たくさんの道行く人が足を止めていたそうです。

④2014、カールラガーフェルド、川久保玲、クリスチャンルブタン、シンディシャーマン、フランクゲーリ
各業界で活躍する6名の世界的なアイコンに、モノグラムを称えたスペシャル企画として様々なアイテムの新解釈的デザインをオファーし、実現したコラボレーション。それぞれの詳細なアイテムやデザイナーの紹介は今回は省略しますが、各アイコンの考えや、そのアイテムを作った理由を調べるととても面白いです。完売は当然ですが、ブランドファンのみならず、ファッション史に残る名コラボと言えます。

⑤2017、シュプリーム
日本国内で、ファッション業界での新作ローンチのタイミングでここまで人を集めたのは、このコラボが最多なのではないでしょうか?
なんとその数、ポップアップ期間中の1日の最高人数は8700人と言われています。1日に約1万人が並ぶこのコラボレーションは、伝統と各式あるルイヴィトンと、現代のストリートシーンを牽引するシュプリームの2ブランドだからこそなし得たことでした。世界的大ブランドの2社がコラボするに至った理由は1本の電話でした。当時、ルイヴィトンCEOであったマイケルパークは、もっとルイヴィトンが幅広い世代に愛されたい、もっと認知度を高めたいという願いから、当時LVデザイナーのキムジョーンズに電話をします。「シュプリームに興味があるので創業者とつないでくれないか」これに対しキムは「コラボするならつなげますよ」といった会話があり、本当にコラボレーションが実現したそうです。この超限定アイテムは瞬く間にプレミア価格がつき、コラボ続きで新鮮味のなかったモード界でも、話題騒然となったコレクションと言えます。
なんとその数、ポップアップ期間中の1日の最高人数は8700人と言われています。1日に約1万人が並ぶこのコラボレーションは、伝統と各式あるルイヴィトンと、現代のストリートシーンを牽引するシュプリームの2ブランドだからこそなし得たことでした。世界的大ブランドの2社がコラボするに至った理由は1本の電話でした。当時、ルイヴィトンCEOであったマイケルパークは、もっとルイヴィトンが幅広い世代に愛されたい、もっと認知度を高めたいという願いから、当時LVデザイナーのキムジョーンズに電話をします。「シュプリームに興味があるので創業者とつないでくれないか」これに対しキムは「コラボするならつなげますよ」といった会話があり、本当にコラボレーションが実現したそうです。この超限定アイテムは瞬く間にプレミア価格がつき、コラボ続きで新鮮味のなかったモード界でも、話題騒然となったコレクションと言えます。

いかがでしたでしょうか。今回紹介しきれなかった、ルイヴィトンのコラボシリーズはまだまだあります。様々なデザイナー達が、敬意を払って独自の解釈で造るルイヴィトンアイテムと、古い観念に囚われず、新しさを追い求めるこのルイヴィトンの姿勢には、毎度驚きと感動すら与えられます。今もなお、なにか新たなコラボレーションを企んでいるであろうルイヴィトンにはこれからも目が離せません。
