グレース ケリー

アメリカを代表する大女優でありながら、その輝かしキャリアを捨てモナコ公妃となった20世紀のシンデレラ、グレース・ケリー。
22歳で映画デビューを果たしてから、26歳でのわずかの間でも今でも名作として広く世界で人気の高い作品に出演しています。
特に、ヒッチコックは彼女を高く評価しており、「ダイヤルMを廻せ!」「裏窓」「泥棒成金」などの映画で主演を果たしています。
スクリーンで見る彼女は、王妃になる未来が予測されていたかのような気品あふれる佇まいと、彫刻のような理想的な美しさはまさに「クールビューティー」。
当時の共演者たちやモナコ大公までも虜になってしまったのは納得です。

映画衣装デザイナー、イーディス ヘッドの
デザインによる有名な「裏窓」での衣装に
代表されるように、その美しさゆえに公妃
になる前からシンプルで自分自身を引き立た
せるファッションが多いグレース・ケリー
ですが、公妃になった後はそのノーブルさに
拍車がかかっています。
お手本のようなロイヤル・ファッションは
今見ても本当に素敵ですよね。

またグレース・ケリーといえば、エルメスの「ケリーバッグ」が有名ですが、グレース妃がパパラッチから妊娠中のお腹を隠すためにとっさに手に持っていたエルメスのサック・ア・クロアでお腹を隠した写真が雑誌に掲載され、バッグが注目されることになりました。
それに便乗したエルメスが、モナコ公国の許可を得て、1956年「ケリーバッグ」と改名されました。
そんな誰もが憧れる人生を送った彼女ですが、わずか52歳の若さで交通事故によりこの世を去ってしまいました。